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〜教育と、教育観を再構築し続けるコミュニティ〜
2024年05月04日 (Sat)
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2009年11月29日 (Sun)
みどりです。
冷え込んだり、寒さが和らいだり、ややこしい季節ですね。
体がびっくりしちゃいます。

今日はMulti Perspectiveワークショップというものに参加してきました。
主宰の津高絵美ちゃんは、
スウェーデンで「環境コミュニケーション」を専門に学んで帰ってきたすてきなお姉さんです。

10月のマナカフェ~北欧カフェ~に、お友達の紹介で参加してくれて出会いました。
彼女のテーマは、「環境問題にコミュニケーションで挑む。」

市民、行政、政治、科学者…いろいろな考え、立場で環境にまつわる問題に取り組む人たちが、
コミュニケーションし、対話することで、解決策をさぐっていく。
そのための場づくり、文化づくりをしようとしています。
CORE+も、「教育」というテーマのもと、
多様な意見や思い・背景を持つ立場の人たちが出会い、その違いから学び合う場をつくることで、
個々の実践と教育全体をよりよくしていきたい!という思いで活動しています。

環境問題を 教育と環境、扱っているテーマは違うものの、
「アプローチの仕方、考え方がすごく近いね!」と、マナカフェの場で盛り上がったのでした^^

そんな彼女の主宰するワークショップに参加してきたわけですが、
いや~、学びの多い2時間でした!

200911282124000.jpg

まず、スピーカーとして絵美ちゃんが彼女のライフヒストリー、
「環境にコミュニケーションで挑む」ってどういうこと?ということを語り、
その後、人一組のグループに分かれ、ワールドカフェという手法で、
「今日の話の中で、どんなコミュニケーションの力を感じたか」をテーマに、
参加者みんなの意見や考えを、共有していきます。
(ちなみにワールドカフェは最近結構流行ってます。ググってみてください)

55536912.JPG

背景や価値観、考えが違うからこそ、多様だからこそのおもしろさ、気づき。
違っても大丈夫、という安心。
自分の自己開示して、それが生かされたり、影響を与えるという感覚。

とっても、いい場でした。
参加者の人もおもしろい人ぞろいで、いいつながりをもらえたなーと絵美ちゃんに感謝です!

そんな場をつくった彼女とは、
来年の夏に企画している「環境」と「教育の多様性」をテーマにした、「フィールドスタディ in インドネシア・バリ」(CORE+初の海外フィールドスタディ)までのプロセスとして、同じく「環境」と「教育の多様性」をテーマにした連続ワークショップをコラボ開催することになっています!

第1弾として1月17日にワールドカフェを開催します。
ぜひぜひ今からご予定を空けておいてくださいませ^^
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2009年10月18日 (Sun)

みどりです。
大分での講演から帰ってきました。初の1000人規模。

自分が受けてきた人権教育への共感と違和感。CORE+の活動と目指しているものを話してきました。素敵な先生たちとつながりができて、ホクホクで帰宅^^


講演でも話をしたんですが、自分の受けてきた教育や、学校で働いていたときのことを思い返すと、私は「正解」って好きじゃなかったなーと思います。

 

用意された「正しい」答えを子どもに押しつけて、表面上「いい子」にさせてところで、それって何になるんだろう。結局本音は変わらないんじゃないか、そう思っていて。

 

 罰や怖れ、強制によって生み出される<よい行動>というものは、

 一人の人間である子どもの個人的な生においては何の意味もないものであり、
 社会にとっても意味のないことである。(リヒテルズ直子さん著「オランダの個別教育はなぜ成功したのか~イエナプラン教育に学ぶ」より引用)


ペーターゼンという人の言葉です。

私は、個人の生において意味がないという確信はできていたけれど、なるほどそうかあ。
社会にとっても無意味なのか。だって心からそれが正しいと思ってなかったら、続かないし、
パワーも湧いてこないし、そりゃそうだ。

 

ペーターゼンは、イエナプランという教育方法を始めた人です。しかもヒトラーの独裁政権下で!(子どもが主体的に生きる力をはぐくむ教育だから、あの時代弾圧されても不思議じゃない)

このイエナプランっていうのがすごくおもしろい。

fig010.jpg

 

イエナプランの学校は、教室の様子が部屋ごとに全然違っています。

それは、どのクラスもグループリーダーと呼ばれる教員と子どもたちが一緒に学習空間をデザインしているから。

 

イエナプラン教育で私が一番共感して、深いな~!と思ったのは、クラスの中に学年の違う子どもたちが入り混じっているというところ。クラスは3学年混合で「根幹(ファミリー)グループ」と呼ばれ、子どもたちは3年そのファミリーグループで過ごすと上級のファミリーグループに移動します。

 

つまり、グループ全体の3分の1の子どもたちが交替して、残りの子たちはそのままのグループにとどまります。常にマルチエイジで過ごすってことは、教える立場、教えられる立場の両方を経験できるし、もともと多様な集団(年齢も勉強の進み具合もキャラクターも)だということが前提だから、

「できる子」「できない子」というレッテルが貼られにくくなる。「子どもは、そもそも一人ひとり異なるもの」という前提の下では、「違う」ということは厄介なことではなく、刺激になり、集団の武器になる。

しかも!3分の1ずつ交替するから、一度つくった集団の文化はゼロに戻ることはなくて維持しやすい。これ、すっごいアイデアだと思います。毎年、集団の文化をつくることってすっごく大変で、苦労するところだから。これならベースにあるものを大切に継続しながら、子どもたちに合わせて再構築していくってことが可能。

fig009.jpg

 

1つのファミリーグループの中は、さらにいくつかのテーブルグループというグループ(もちろんこれも異学年)に分かれていて、そのグループ内で学び合ったり、共同で作業をする時間が多くあるんだとか。

 

イエナプラン教育では、子どもたち同士の相互作用を大切にするのと同時に、自立学習にたくさんの時間が割かれます。テーブルグループをつくって一緒に座っている子どもたちはそれぞれに違う課題に取り組みます。新しい知識や技能を学ぶときは、同年齢、例えば1年生なら1年生が1つのテーブルにグループリーダーを囲んで座って、すごく近い距離で、15分程度の短時間のレクチャーを受けます。ほかの年齢の子どもたちもこうした形式のレクチャーを受け、あとはそれぞれ与えられた課題をこなす時間、というかたち。その間、グループリーダーは子どもたちの机を回り、必要に応じて助言したり、質問に答えたり。こういうかたちの学び方は1時限では足りないので、2時限分ほどの時間を割いたブロックアワーという長い時間で行なわれるそうです。 


fig013.jpg
 

ほかにも、イエナプランには子どもたちがグループリーダーと一緒に輪を作って話し合う「サークル対話」というものがあって、始業のサークル、作文サークル、イントロダクションサークルなどなど、ことあるごとにサークルをつくります。ファミリーグループ内の信頼関係を築くという意味だけではなくて、異なる立場や考えの人がいるクラスの中で対話していくことで、民主主義を経験的に学んでいる。ほんとに意味があると思う!

 

ワールドオリエンテーション(「世界を知る」「世界に向けて方向づける」という意味)という総合学習の時間や、「イエナプランは方法(method)ではなくて概念(consept)だから、方法を一様に押しつけるのではなく、現場の教員たちの話し合いと合意で変わっていっていい」というオープンモデルという考え方もおもしろいです。

 

近い将来絶対見に行こうと思ってます!

というか、「世界のいろいろな教育・学校を訪ねて回る」っていうのをコンセプトにもう一回世界一周しようと思っています。(今からお金をためるのでもうしばらく先ですが。笑)

 

これからは、このblogもイベントの情報や報告だけじゃなくって、メンバーの徒然や、つぶやきや、こういう国内外の多様な教育の情報なんかもアップしていきたいなと思っていまーす。

 

お楽しみに!


ちなみに・・・イエナプランについてもっと知りたい人は、この本がおすすめですよん。

「オランダの個別教育はなぜ成功したのか~イエナプラン教育に学ぶ~」リヒテルズ直子

 

※ 写真は以下のサイトからお借りしました。
  下記の記事も興味深いのでぜひ読んでください。

  http://www.forum3.com/event/holland/thread001/2004111306.htm

 

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CORE+は「教育にかかわる一人ひとりが、自分たちで考え、選び、動く、社会文化を創造する」ことをミッションに活動しています。
さまざまな学校やこどもの居場所へのスタディツアーや、多様な学校や団体が一堂に集う教育の祭典EDU★COLLEなど、イベントの企画運営を主に行なっています。

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