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〜教育と、教育観を再構築し続けるコミュニティ〜
2025年05月10日 (Sat)
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2009年10月18日 (Sun)

みどりです。
大分での講演から帰ってきました。初の1000人規模。

自分が受けてきた人権教育への共感と違和感。CORE+の活動と目指しているものを話してきました。素敵な先生たちとつながりができて、ホクホクで帰宅^^


講演でも話をしたんですが、自分の受けてきた教育や、学校で働いていたときのことを思い返すと、私は「正解」って好きじゃなかったなーと思います。

 

用意された「正しい」答えを子どもに押しつけて、表面上「いい子」にさせてところで、それって何になるんだろう。結局本音は変わらないんじゃないか、そう思っていて。

 

 罰や怖れ、強制によって生み出される<よい行動>というものは、

 一人の人間である子どもの個人的な生においては何の意味もないものであり、
 社会にとっても意味のないことである。(リヒテルズ直子さん著「オランダの個別教育はなぜ成功したのか~イエナプラン教育に学ぶ」より引用)


ペーターゼンという人の言葉です。

私は、個人の生において意味がないという確信はできていたけれど、なるほどそうかあ。
社会にとっても無意味なのか。だって心からそれが正しいと思ってなかったら、続かないし、
パワーも湧いてこないし、そりゃそうだ。

 

ペーターゼンは、イエナプランという教育方法を始めた人です。しかもヒトラーの独裁政権下で!(子どもが主体的に生きる力をはぐくむ教育だから、あの時代弾圧されても不思議じゃない)

このイエナプランっていうのがすごくおもしろい。

fig010.jpg

 

イエナプランの学校は、教室の様子が部屋ごとに全然違っています。

それは、どのクラスもグループリーダーと呼ばれる教員と子どもたちが一緒に学習空間をデザインしているから。

 

イエナプラン教育で私が一番共感して、深いな~!と思ったのは、クラスの中に学年の違う子どもたちが入り混じっているというところ。クラスは3学年混合で「根幹(ファミリー)グループ」と呼ばれ、子どもたちは3年そのファミリーグループで過ごすと上級のファミリーグループに移動します。

 

つまり、グループ全体の3分の1の子どもたちが交替して、残りの子たちはそのままのグループにとどまります。常にマルチエイジで過ごすってことは、教える立場、教えられる立場の両方を経験できるし、もともと多様な集団(年齢も勉強の進み具合もキャラクターも)だということが前提だから、

「できる子」「できない子」というレッテルが貼られにくくなる。「子どもは、そもそも一人ひとり異なるもの」という前提の下では、「違う」ということは厄介なことではなく、刺激になり、集団の武器になる。

しかも!3分の1ずつ交替するから、一度つくった集団の文化はゼロに戻ることはなくて維持しやすい。これ、すっごいアイデアだと思います。毎年、集団の文化をつくることってすっごく大変で、苦労するところだから。これならベースにあるものを大切に継続しながら、子どもたちに合わせて再構築していくってことが可能。

fig009.jpg

 

1つのファミリーグループの中は、さらにいくつかのテーブルグループというグループ(もちろんこれも異学年)に分かれていて、そのグループ内で学び合ったり、共同で作業をする時間が多くあるんだとか。

 

イエナプラン教育では、子どもたち同士の相互作用を大切にするのと同時に、自立学習にたくさんの時間が割かれます。テーブルグループをつくって一緒に座っている子どもたちはそれぞれに違う課題に取り組みます。新しい知識や技能を学ぶときは、同年齢、例えば1年生なら1年生が1つのテーブルにグループリーダーを囲んで座って、すごく近い距離で、15分程度の短時間のレクチャーを受けます。ほかの年齢の子どもたちもこうした形式のレクチャーを受け、あとはそれぞれ与えられた課題をこなす時間、というかたち。その間、グループリーダーは子どもたちの机を回り、必要に応じて助言したり、質問に答えたり。こういうかたちの学び方は1時限では足りないので、2時限分ほどの時間を割いたブロックアワーという長い時間で行なわれるそうです。 


fig013.jpg
 

ほかにも、イエナプランには子どもたちがグループリーダーと一緒に輪を作って話し合う「サークル対話」というものがあって、始業のサークル、作文サークル、イントロダクションサークルなどなど、ことあるごとにサークルをつくります。ファミリーグループ内の信頼関係を築くという意味だけではなくて、異なる立場や考えの人がいるクラスの中で対話していくことで、民主主義を経験的に学んでいる。ほんとに意味があると思う!

 

ワールドオリエンテーション(「世界を知る」「世界に向けて方向づける」という意味)という総合学習の時間や、「イエナプランは方法(method)ではなくて概念(consept)だから、方法を一様に押しつけるのではなく、現場の教員たちの話し合いと合意で変わっていっていい」というオープンモデルという考え方もおもしろいです。

 

近い将来絶対見に行こうと思ってます!

というか、「世界のいろいろな教育・学校を訪ねて回る」っていうのをコンセプトにもう一回世界一周しようと思っています。(今からお金をためるのでもうしばらく先ですが。笑)

 

これからは、このblogもイベントの情報や報告だけじゃなくって、メンバーの徒然や、つぶやきや、こういう国内外の多様な教育の情報なんかもアップしていきたいなと思っていまーす。

 

お楽しみに!


ちなみに・・・イエナプランについてもっと知りたい人は、この本がおすすめですよん。

「オランダの個別教育はなぜ成功したのか~イエナプラン教育に学ぶ~」リヒテルズ直子

 

※ 写真は以下のサイトからお借りしました。
  下記の記事も興味深いのでぜひ読んでください。

  http://www.forum3.com/event/holland/thread001/2004111306.htm

 

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2009年10月12日 (Mon)
こんにちは^^
りんりんです。

最近すっかり秋ですね~。
秋の晴れている空ってすごくスキ。
きもちいいですよね。

+    +    +    +

今日は、先日行なわれた教育みらいフォーラムvol.1の様子をレポートします!

ed821be5.jpg




















会場の三津寺は、心斎橋・なんばから徒歩7~8分。
右側に見えるのが御堂筋。
左側に見えている白いお寺が三津寺です。

0GetAttachment.aspx.jpg




















和室に、座布団っていう、とっても和テイストなフォーラムでした。
実家がお寺のわたしにとってはとても落ち着く空間でした♪

今回は、『書く・伝える・学び合う~生活の共有を中心にすえた自由作文~』というテーマで、
フレネ教育を題材にしたフォーラムでした。

まずはじめに、簡単に自己紹介。
名前と今日聞きたいことを1人ずつ紹介していきました。

その後は、芳仲さんと藤田さんに講演をしていただきました。

芳仲さんは、日本フレネ教育研究会の会員の方です。
1981年フランス留学中に、日本フレネ教育研究会・創始者の1人である
若挟蔵之助(わかさくらのすけ)さんと出会い、フレネ教育学を知り、
その後ニース大学でフレネ教育について学ばれました。
フォーラムでは、フレネ教育の思想と理論についてご講演いただきました。

藤田さんは、大阪・箕面にあるオルタナティブスクールの校長先生です。
公立小学校での教諭を経て、
2002年に箕面こどもの森学園の前身である大阪に新しい学校を創る会と出会い、
子どもの主体性を尊重する学校づくりを目指し、常勤スタッフを勤めてこられました。
現在は、大阪・箕面でフレネ教育を柱としたNPO法人箕面こどもの森学園の校長を務めておられます。
フォーラムでは、学園の日々の生活や子ども達の様子についてご講演いただきました。

フレネ教育の理論と実践についてご講演していただき、
そのあとは会場からの質疑応答タイム。

その後は、実際に自由作文を体験してみよう!
というワークショップを行ないました。
私も参加したのですが、文章を書くのも楽しかったですが、
その後にグループで共有して、質問とかをし合って進めていく過程がとても楽しかったです。
「この人こういう人だったんだ!」とか、「こういうことに興味あるんや!」というのがわかって、
意外な共通点を発見したりと、ホクホクした時間でした^^

(写真がなくてすみません~。。)

最後に、交流会の様子を(^^)

2GetAttachment.aspx.jpg



















3GetAttachment.aspx.jpg



















今回、一番印象に残ったのは、自由作文をしているときの子どもの言葉。
「作文がおもしろいんじゃない。その子が分かること、自分が伝わることがおもしろい。」

生活からスタートする学び、生活の共有を中心にすえた学習。
伝える・伝わる・伝え合う。
とっても大事やなぁと思ったフォーラムでした。

11月14日~15日は、今回のゲストの箕面子どもの森の訪問させていただくツアーを企画しています^^
詳しくはまたお知らせしますー。

りんりんでした。
2009年09月29日 (Tue)
みどりです。

今更ですが・・・
9月のマナカフェの様子をお伝えしまーす。

9月は、少し気の早いお月見barということで、
手作り料理にプラス、月見団子を用意いたしました^^

まだお昼は暑いので夕方からスタート。
お料理は、普段料理をしない私とりんりんがつくっているのですが、
なんだか毎回ご好評いただいております(笑)

P1010571.JPG
■ まずは腹ごしらえ、な人たちです。

今回は12人の人が参加してくれました。
ほとんどが前回とはまた違う人たちで、おもしろかったです。

キャラもおもしろい人ぞろいだったのですが、説明しづらいので、職業で言うと、
学校の先生、ソーシャルワーカー、教員志望の学生、来春から新聞記者になる女の子、
人権啓発のお仕事をしている方、青年海外協力隊に行くべくお勉強中の方、などなど。

りんりんが淀川までススキを取りに行ってくれたのですが、
時期尚早だったようで、変わりにいろいろな草を摘んできてくれました。

P1010572.JPG
■ こんな感じ。けっこう雰囲気出てますよね。

相変わらず、ハンモックは大好評。
QさんとSちゃんは、「あ、どうも、はじめまして~」と挨拶して5分後には、
ハンモックでおててつないで寝てはりました。

ハンモック効果、おそるべし(笑)

ただ今回、残念だったことが。
それは・・・、お月見barなのにお月様が出なかった!!
ちゃんと調べたつもりだったのになぁ。ショック。

まぁ、でも、みんな楽しくおしゃべりができて、今回もいい場になりました。

次回のマナカフェは10月11日で、「北欧カフェ」です。
淡路の事務所をオシャレにして、まったり午後のティータイム♪

どなたでも、気軽に参加してくださいね。
2009年09月13日 (Sun)
こんにちは、りんりんです。

今日のマナカフェでは、季節にちなんで『お月見Bar』をしますo(^-^)o


てことで、淀川までススキを採りに行ったのですが…
残念ながらまだちょっと早いみたい

ススキはありませんでしたが、マイセレクトで秋っぽいものをたくさん採って帰りました



風が気持ちいい~♪



2009年09月06日 (Sun)
みどり@夏ばて気味、です。

先日、S-CUBEのおすぎさんの紹介で、おもしろい人と知り合いました。
沖縄でルーツという会社をやっている今津新太郎さんという人です。

ルーツは、沖縄で大学生のインターンのコーディネートや、イベント企画なんかをやっています。
離島の海人(うみんちゅ・漁師さん)のところに行くインターンなんかもあり、沖縄で学生してたらぜひ関わりたい団体です。

今津さんは、教育にも思いがある方で、
CORE+の活動にもすごく共感していただいて、今後のかかわりがすっごく楽しみ。

沖縄といえば、去年のCOREツアーの訪問先ですが、
今年も2月にCOREツアーin沖縄、企画しています!
珊瑚舎スコーレや、アメラジアンスクール、よみたん自然学校などを訪問する予定です。
その時に、ルーツの皆さんとも交流できたらと考えていまーす。
乞うご期待★
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