〜教育と、教育観を再構築し続けるコミュニティ〜
9月のフォーラムではまだ青かった御堂筋のいちょう並木は、すっかり鮮やかな黄色に。
三津寺は、心斎橋駅から徒歩5分。
「曽根崎心中」にも登場する、由緒あるお寺です。こんな感じ↓
今回は、沖縄・珊瑚舎スコーレから代表の星野人史さんに来ていただきました。
テーマは「自分を創る授業づくり~沖縄・珊瑚舎スコーレの教室から~」。
まずはアイスブレイクを兼ねた自己紹介ワーク。
自分を構成している要素をいくつか(今回は3つ)書き出して、それを見せ合いながら自己紹介をしました。2人組で1分ずつ話して、メンバーチェンジ。
今回は本当に多様な立場の人が集まってくれました。
教員(若手もベテランも)、学生、NPOスタッフ、フリースクールスタッフ、保護者などなど。
自己紹介ワークを5ラウンドほどやって、さっそく星野さんの講演スタート。
珊瑚舎スコーレのスコーレっていうのはスクールの語源になった言葉。
もともとは「暇」っていう意味があるそうです。
人はそれまでの生きるためにいつも必死な状態から脱して、ゆとりが生まれたから学びはじめた。
その言葉が好きで学校の名前に入れたんだとか。
学ぶっていうと、今の学校ではコピー機能が重視されている。
先生の話した内容や、教科書に書かれている公式を正確に覚え、必要に応じて正確に印刷(アウトプット)できるということが大事なことだと。
でも人間には本来創造する力と想像者する力がある。
今の社会はモノローグ(ひとりごと)文化になってしまっていて、趣味や考えの合わない人にはシャッターを下ろしてしまいがち。それでやっていけてしまう。
でも、創造力と想像力は、趣味も考えも違う他者との対話の中でこそ生まれる。
だから他者とのダイアローグ(対話)が必要。違うこと、多様であることに価値がある。
学校には、教室には、他者がいる。
でも、創造力と想像力は、趣味も考えも違う他者との対話の中でこそ生まれる。
だから他者とのダイアローグ(対話)が必要。違うこと、多様であることに価値がある。
学校には、教室には、他者がいる。
授業っていうのは、他者との「思索・表現・交流」の場であり、「知的・芸術的体験」の場であり、自分とはちがう人がいることで、ドラマが生まれる場・・・
実際に模擬授業的なこともしてくださいました^^
星野さんは日本語の先生なので日本語の授業。
あなたから
きたるはがきの
書き出しの
雨ですね
ここで発問。
「あなたっていうのは誰なんだろう」
恋人、愛人、自分、別れた人、妻(配偶者)、(共通の友人を亡くしたとか)同じ悲しみを抱いている相手、昔大切な人からもらった過去の手紙を読み返しているetc
聞いてみると、それぞれ思い浮かべた人も、その理由も違いました。
同じ詩を読んで、こんなに受け止め方が違うんだなぁ。
おおお~、とか、ああ~~、とか、自分と違う視点にどよめきが起こるというおもしろい空間。笑
人の考えを知るっておもしろい。そしてすごく豊かな時間だと思いました。
これが他者性か。でも、ほんとはもっともっと奥深いんだろう。
星野さんのお話の後は、休憩をはさんで、参加者同士の意見交流の場へ。
今回はワールドカフェという形でやってみました。
5、6人でグループになり、模造紙を自由に使いながら、テーマについて話し合います。
今回のテーマは、星野さんのお話を受けて、「授業っていったい何?」にしました。
わいわい、がやがや。
しばらくしたら、グループ内に2人ホストを残して、メンバーチェンジ。
また、わいわい、がやがや。
通常よくある、質疑応答の時間って、結局双方向のコミュニケーションにならなくって、あまり実りがないことが多いと思うのですが、ワールドカフェだとほぼ絶対みんな話すので、自分の感じたことの整理もしやすく、人の意見も聞くことができます。
感想共有と意見交流としても、すごくよかったな、と思いました。
ワールドカフェの後は、実際に授業づくりをしてみよう!ということで、やってみました。
星野さんからいくつか詩を教材として書いていただき、グループ毎にその中から1つを選んで授業プランを考えるというもの。
偶然ですが、4グループあって全部のグループがこの詩をセレクト。
息を殺せ
息を殺せ
いきを殺せ
あかんぼが 空を みる
ああ 空を 見る
「どんな発問がいいかな。」
「どうしたら安心して発言できるかな。」
ああでもない、こうでもないと言いながら、話は尽きませんでした^^
時間の都合上、案がまとまりきらないままにタイムアップ。。
私の時間配分ミスです!ごめんなさい!
もっと時間をかけられたらよかったんですが・・・中途半端にしてしまって反省です。。
そして、フォーラム自体はいったん閉めて、交流会へ。
場所を使わせていただくぎりぎりの時間まで、語らいは続くのでした・・・。
ゲストの星野さん、お寺を使わせてくれた加賀くんとご家族、そして参加者のみなさん(今回は27人の方が参加してくださいました)、本当にありがとうございました!
ちなみに・・・
CORE+は星野さんが代表をされている珊瑚舎スコーレをはじめ、多様な教育の場を訪問するフィールドスタディ&ワークショップin沖縄を2月18日~21日に開催します。
訪問先は、珊瑚舎スコーレ、よみたん自然学校・・・and more!
詳細はまたアップしますが、興味のある方は、project.core.plus@gmail.com までお問い合わせください^^
最後に参加者の感想をいくつかご紹介。
● 「無認可」を誇りにしているのがかっこいいなぁと思いました。授業というものを久しぶりに一から考えられた
気がします。交流が多く、楽しかったです。
● 全体的な時間は長いと思うけど、短く感じた。1つ1つのテーマで話していくと、ふくらむのでもっと長く話せ
たら良かった。すごく意義のあるものになりました。自分が行いたい教育を見直せました。
● 「無認可」を誇りにしているのがかっこいいなぁと思いました。授業というものを久しぶりに一から考えられた
気がします。交流が多く、楽しかったです。
● 全体的な時間は長いと思うけど、短く感じた。1つ1つのテーマで話していくと、ふくらむのでもっと長く話せ
たら良かった。すごく意義のあるものになりました。自分が行いたい教育を見直せました。
● 希望と理想をもつ若者がたくさん集まった場は久しぶりだったので、新鮮でした。星野さんのお話をうかがえてよかったです。フリースクール運営の参考になりました。
● 久々に若いみなさんとふれあえて新鮮でした。ただ若い先生からも子どもに「~させる」という上から視線の発言が無意識に出ているのが少し気になりました。
● 前回に引き続き、2回目の参加でした。また一風変わった中身ですごく興味をもてました。“授業”をする立場として、明日からの“授業”作りについて考えさせられました。子どもらから、自分の考えや想いをはき出せる・共有しようと思える環境づくりをしていきたいと思います。私の大好きな沖縄からはるばるお越し頂いた星野さん、本当にありがとうございました。スタディツアーは仕事があるため難しいですが、いつか“スコーレ”に行けたら・・・と思います。
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CORE+は「教育にかかわる一人ひとりが、自分たちで考え、選び、動く、社会文化を創造する」ことをミッションに活動しています。
さまざまな学校やこどもの居場所へのスタディツアーや、多様な学校や団体が一堂に集う教育の祭典EDU★COLLEなど、イベントの企画運営を主に行なっています。
●連絡・問い合わせ先
〒562-0013 大阪府箕面市坊島4-14-7
project.core.plus@gmail.com
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